Service
解析・シミュレーション
シミュレーションは、将来の港湾整備などの予測や、強風・強潮流下での操船・係留など実船では検証が難しい事象を再現できます。
適切な安全評価と問題解決に欠かせない日本海洋科学のシミュレーション手法とツールをご案内します。
シミュレーションツールについて
日本海洋科学は創業当時より、船の運動と景観を再現し操船の安全性を評価する「操船シミュレータ」や、航行環境を再現して船舶交通の安全性を評価する「海上交通流シミュレーション」など、さまざまなシミュレーションツールを開発しています。
おもに以下3つのシミュレーション手法・ツールで、さまざまな海事問題の解決に努めています。
Tools
01
海上交通流シミュレーション
目的
- 海上の交通実態を把握する
- 今後の交通量の増減、航路変更、規制緩和による影響を予測する
内容
船舶の交通流を模擬するツールで、現状の交通実態(航行実態調査・AISデータ分析等)からシミュレーションモデルを作成します。また、現状のモデルにおける将来の交通量の増減、航行経路の変更、追越し制限などの規制緩和による交通流が予測できます。
さらには、模擬した交通環境における危険度評価などのシミュレーションにより、環境変化が船舶交通に与える影響度などを予測することもできます。

Tools
02
係留動揺シミュレーション
目的
- 岸壁、桟橋、ブイに係留する船舶の安全性を評価する
内容
岸壁や桟橋・ブイなどに係留する船舶が、波浪や風・潮流・長周期のうねり等の外力を受けた場合の船体の動揺を再現。これにより、係留索に作用する張力や防舷材の圧縮率などを解析、係留の安全性を評価するツールです。
また、岸壁などの陸上施設のみならず、Ship to Ship方式により係留する浮体間でのシミュレーションも可能です。
Tools
03
ロジスティクス・シミュレーション
(待ち行列シミュレーション)
目的
- 荷役、配船などの能力とその効率性を評価する
- より効率性の高い荷役、配船などを計画する
内容
荷役稼働率、荷役機器能力、最適配船計画、管制計画に伴う航路利用効率性を検討するために、サービスや能力と効率性の関係を評価する待ち行列的なシミュレーションツールです。提供するサービスの質や量を効率面から最適化する際の検討に利用されています。代表的なものは、配船シミュレーションとコンテナターミナルシミュレーションです。